スター☆トゥインクルプリキュア 感想総括

 「スタートゥインクルプリキュア」全話完走した。正確にはリアルタイム以来2度目の完走になる。

 今作は簡潔に言えば宇宙と想像力をテーマにSFで展開されていったプリキュアだった。

 前作でも触れられた多様性というキーワードも今作では宇宙各地に住む宇宙人に例えられていることでスッと理解が出来た。タコ型宇宙人だったり動物のような姿をしている種族だったりとオカルト方面の知識に疎くても視覚的情報で分かりやすいのは大事だと思う。

 バンダイ面での販促も、一年通じてコレクションアイテムである十二星座のスターカラーペンは一部争奪戦要素があったりと「小物アイテム争奪戦」の概念が好きな自分としては楽しめた。

 個人的に不満なのは十二星座のスターカラーペンによる必殺技はペンごとに例えば、牡羊座であれば睡眠属性の付与とかそういう差異がほしかったかなと。エフェクトの変更に留めるのは勿体なかった気もする。ただ38話で蟹座のペンで、鋏を使った拘束技が繰り出される発想は面白かった。

 まほプリでもシリーズ構成を務めた村山功さんの手腕も今作でもよく出ており、プリキュアの単語そのものに意味を付加したり、一年かけてキャラや設定に伏線を積み上げたりと村山さんらしさを出しながら満足できる仕上がりになっていたと思う。

 作画面では、現在でも活躍されている芳山優さんの作画が目立つようになり戦闘シーンの作画も90年代テイストながら新鮮に映えて面白かった。今作ではキュアセレーネの専属だったのか41話を代表に作画が目立った。

 最終回で宇宙で離れ離れになったひかる達が個々人の努力の末、再会するのはハッピーエンドでよかったと思う。前作がメリーバッドエンド気味だっただけにやっぱりハッピーエンドもいいよねとリアルタイムの時から思わされた。

 スタートゥインクルプリキュア、改めて唯一無二の好きな作品になれた。