今回から映画など単体で完結する作品は「感想」シリーズとして書いていきます。
TVシリーズ+αといった作品に関してはこれまで通り「総括」シリーズとして書いていく予定です。
では本題へ。
(映画本編のネタバレアリ!)
劇場版名探偵コナンシリーズ、今作も面白かった。
和葉への告白に邁進する平次と、父親が盗らなかったお宝を探し求めるキッド。2人の思惑とキス未遂の因縁が絡み合う天下分け目のお宝争奪バトルミステリーだった。
やはり印象的なのは終盤平次の一世一代の大勝負だろうか。告白自体はハッキリ言い切ることには成功するが、和葉がスタングレネードで耳をやられたので平次の告白も含め何も聞こえてなかったのは笑ってしまった。
さすがに映画でキャラ同士の関係性を進展させるようなイベントはやらないと思っていたので「平次の告白はちゃんと言ってるが和葉が聞こえてなかった」というオチは上手い落とし所だろう。
ということは原作で100万ドルの夜景よりも凄い告白が待ってるはずなんで期待しますよ青山先生!
また平次の告白を成功させるために蘭姉ちゃんがゲストキャラの福城聖くんを手刀で黙らせるの笑ってしまう 。
ホント一瞬だったのでハッキリと手刀のシーンが写っていなかったまである。
その後片手で男子大学生を軽々担いでたよね?ゴリラか?????
何気に有希子さんコナン映画出てくるのは初めてじゃないか?『ベイカー街の亡霊』ではゲーム上に出てくるアイリーン役だったのであれはノーカンだし。優作の衝撃のカミングアウトの聞き役という立ち位置だった。
盗一への弟子入りとか優作との結婚とかその辺の情報はどういう辻褄合わせになってるのかは気になるところ。
これは原作での説明待ちかな。
個人的に『キミがいれば』流れなかったのはちょっと残念。
ハロ嫁、黒鉄と流れてきたので今年もあるかなって期待してたんだけどなかったね。
まあいつものメインテーマ流した上でもう一回見せ場を作らなきゃならないハードルがあるし、今作は平次の告白がメインなのでコナンに使える尺が余裕なかったんだろうと解釈しておきたい。
なお五稜星の楽曲集のボーナストラックには『キミがいれば』男性バージョンとかあったのはビックリ。作ったけど使わなかったパターンあるんだ…。
作ってくれたのは嬉しいけど男性ボーカルは今までなかったので変わり種すぎてどう受け止めればいいのか分からないのが率直な感想。
来年は女性ボーカルverで劇場で流れるのを期待したい。
そして明かされたキッド最大の秘密、「新一と快斗は従兄弟」てあるということ。
アニメキャラで顔が似るのってよくある話だしそういうもんだと受け流してたんだけどまさかここで血縁関係作るの!?って初見で思った。
これは試写会でネタバレされるのは避けたい制作側の気持ちが分かる。
原作者が漫画に先駆けて出した重大情報をネタバレされるわけにはいかないもんな。
蘭の新一センサーがキッド相手だとバグるの(『天空の難破船』のキス未遂など)がある意味正しかったのが証明されたの笑う。
そしてエンドロール後の黒羽盗一生存確定。
自分はお恥ずかしながら『まじっく快斗』を全話読んでるわけではないので、快斗の親父さんのことは既に事故死してるくらいしか知らなかったので「え!?生きてたの!?」という率直な驚きがあった。
もし工藤優作と黒羽盗一が兄弟って設定作ったのがコナン製作時から考えられていたとしたら青山先生凄すぎる。
優作と盗一が双子なのここから『名探偵コナン』と『まじっく快斗』の整合性をどう合わせてくるのか楽しみだ。
大泉洋登場シーンの9割以上が黒羽盗一の変装だったのって怪斗キッドの変装が見分けつきやすい分かりやすいもの(下手な京都弁の沖田や関係者にすぐバレた西村警部など)と違って最後まで完璧に隠し通せた対比になってるんだな。(ラストまで上司の西村警部でさえ気づいてなかったので。)
来年は長野県警がメイン。
記憶が正しければ長野県警組が劇場版に出演するなら初めてのはずなのでどんな科学変化を見せてくれるか楽しみ。
諸伏警部に焦点が当たるので弟のヒロと友人のゼロ(=安室透)も何らかの形で出てくるんじゃないかなあ。
長野県警編は凝った時間が多い印象なので推理重視のコナン映画が見れそうだ。
予告では小五郎の声も入ってたので『水平線上の陰謀』以来の小五郎メインの映画でもあるのかな。
いずれにしても2025年4月の公開が今から待ち切れないね。