アニメ『ケロロ軍曹』3期完走しました。
前作でガルル小隊戦が終わり、中盤を除いて比較的平和なシーズンであった。
特筆すべきは3点。
- 前半の侵略締切カウンター
- それの答えになるマッシュの登場
- アリサの登場
である。
まずは1。ケロロの侵略作戦のやり方に剛を煮やしたケロン軍本部が送り込んだ「カウンター」。
前半では1話進むごとに7つカウントが減っていき(放送スケジュールで7日ずつだから)ちょうど半年経った辺りでゼロになるというもの。
何気ない日常を描きながらも確実に縦軸は進んでいくという展開は面白かった。他の作品でも真似してほしいくらいだ。
次に2。ケロロ小隊が相変わらず侵略は進まず、ついに半年経った128話と129話だ。
127話の頃から「カウントダウン」は自立するようになりケロロは愛着から「マッシュ」と名付けるようになる。
冬樹の願掛けによって「マッシュ」に雷が打たれたことでその正体「キルル.(ドット)」が現れる。
「キルル.」こと「マッシュ」の能力は人間の優柔不断エネルギーを吸収して大きくなるというもの。
このエネルギーを(主にケロロによって)限界まで吸収して発露したことでケロン軍もX-5.2も優柔不断になりケロロ小隊の撤退もマッシュの処分も有耶無耶になり、全部丸く収まるというウルトラCを見せつけられた。
半年続けた布石の回収としてそんなものがあるのかと半ば感心してしまったよ。
また、ケロン軍が送り込んだ当時最新型キルル「X-5.2」も登場する。
人間のネガティブな感情を増幅させ操るというもので、ケロロ小隊の撤退命令の猶予期間も合間ってハラハラさせる展開になっていた。
劇場版一作目を後日談的な内容になっており、キルルの脅威を改めて描いた上で映画のキルルとは別物として描かれていた。
最後に3。アリサ登場回は、コミカルな要素の少ないシリアスな展開が多かった。
アリサの人間になりたい人外というのは『妖怪人間ベム』を思い出す設定だ。
冬樹たちと関わることで149話のように人間らしさを手に入れていくのも感慨深かった。
133話と141話はケロロ小隊が一度は全滅するなどどちらも危機的だった。
特に141話は白ネヴラ相手にケロロ小隊&モア&ネヴラ&556という総力戦でようやく勝てる戦いであった。
149話も含めて作画もよく要所要所で盛り上げる回であったのが分かる。
『3期』はガルル小隊戦ほどの濃密な展開こそなかったものの、キルルやアリサ回など新たな脅威を描いており、相変わらずペコポンの平和は薄氷の上に成り立っているのが伝わってくる。
ギャグのない『ケロロ軍曹』はシリアスで面白いのが再確認できた。
今作も135話のなごみさんや141話の白ネヴラ、153話のゼゼゼットトトソなどその気になれば簡単にペコポンを破壊・侵略できる存在が現れているので、ペコポンの平和はやはり綱渡りであるのが理解できる。
白ネヴラに至ってはタマギロドロの前線トリオと556の氷を溶かすほどの熱意、モアのルシファースピア、そしてネヴラ本人が総力を結集しないと倒せなかった正真正銘の強敵であった。
ペコポンを氷河期にするほど大気を操作して実質の無力化をさせ、ケロン人を冬眠同然の状態にさせる能力はさりけなく手強いものであった。
ネヴラ1人でも勝てない強敵だったこともあり、既にこの時点でケロロ小隊はペコポン防衛隊みたいになっているのが面白い。
白ネヴラが倒せる範疇であったとすれば、 ゼゼゼットトトソは地球在住宇宙人総ががりでマクロス型の巨大ロボに乗り込んでやっと戦いのフィールドに立てるレベルであった。
その宇宙人総登場する展開がまたアツいので是非見てほしい。
宇宙バナナの皮で滑らせてようやく決着がつくくらいなので次元が違っていた。
何気に今期で初めて小隊ver.の『ケロッとマーチ』が流れたんだな。『2期』ラストもそうだが、 『ケロッとマーチ』流れるのは最高だ。
それではここからは各話のパロディについて私が理解している限り挙げていこう。
104話Aパートのコピーロボットが『パーマン』由来。コピーロボットが乗っていたロボットがガンバスターのパロディ→『トップをねらえ!』
106話Aパートのロボットがカムランくんやサイド6→『ガンダム』しかも声優はカムラン・ブルーム本人である村山明さん。ガキ大将星人→『ドラえもん』のジャイアン
Bパートの趣味を尋ねて三千里→『母を尋ねて三千里』、マクバ大佐のツボ→マ・クベの壺、モアが横から入り込むのが『めぐりあい宇宙』のララァ、ギロロのコスプレがセーラ服と機関銃
107話のAパートケロロのコスプレが『ガンダム』ジオン軍のザビ家
109話のAパートケロロが指連打でスイカ割りするのが高橋名人
Bパートのイーハトーブ星の由来が『銀河鉄道の夜』
110話Aパートのケロロの「我が人生に一片の悔いなし」→『北斗の拳』ラオウの「我が生涯に一片悔いなし」、ケロロ「なんちゅうもんを食わせてくれたんや」→『美味しんぼ』の京極万太郎の台詞
Bパートのケロロのコスプレが『8時だよ全員集合』のいかりや長介、スターフルーツで侵略した夢の建物の形がジオンズムシティ
113話のウェットルキング→『アイアンキング』、夏美帰ってきたウェットルキングのサブタイトルが『帰ってきたウルトラマン』、ソルトゲン反射鏡→『初代ウルトラマン』のバルタン星人2代目のスペルゲン反射鏡、ジャイアントウェットルキング→『シルバー仮面』のジャイアントシルバー仮面
114話Aパートのギロロの切り方→ランバラルのグフ戦のアムロのガンダム、ケロロのコスプレが『水戸黄門』、ラオー・カニンガムがテム・レイのパロディ(CVは清川元夢さん本人)
Bパートのこまわり2の設置を食い止めようとするドロロが『逆シャア』のラスト、ガバスゲージのシルエットがサザエさん
115話Aパートの冒頭とサブタイトルが『対メカゴジラ』
Bパートのニョボの名前の由来は『ジャイアントロボ』から、ケロロのコスプレが『テニスの王子様』の越前リョーマ
116話Aパートのサブタイトルが『エースをねらえ!』
117話Bパートのギロロが付けてるリボン型変声器→『名探偵コナン』の蝶ネクタイ型変声器
118話Bパートのカレースナックゴン→『秘密戦隊ゴレンジャー』のスナックゴン、「僕が1番カレーを上手く作れるんだ」→アムロの「僕が1番ガンダムを上手く使えるんだ」
119話Bパートの鰻の蒲焼きの匂い波動砲→『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲
120話Aパートのダブルゼータダンガル→ZZガンダム、ケロロの「やらせはせんぞ」→『ガンダム』36話のドズルのセリフ、「悲しいけどこれ競争なんだよね」→同じく36話のスレッガーのセリフ
Bパートの「僕はしにましぇん」→『101回目のプロポーズ』の武田鉄矢演じる星野達郎の台詞、私をスキーに連れてって→同名の映画『私をスキーに連れてって』
121話サブタイトル→『忍風戦隊ハリケンジャー』から
122話Aパートの金と共に去りぬ→『風と共に去りぬ』、ペコポン戦線異常なし→『西部戦線異常なし』、13日の月曜日→『13日の金曜日』、カエルたちの沈黙→『羊たちの沈黙』、ホイストーリー2→『トイ・ストーリー2』、ケ・ロッキー→『ロッキー』、世界の中心であいつと叫ぶ→『世界の中心で、愛を叫ぶ』、戦場の謹賀新年→『戦場のメリークリスマス』、ガタリアン→『バタリアン』、留守電アリハート→『着信アリ』、市民ケローン→『市民ケーン』
125話Aパートのサブタイトルの仁義なき回転寿司→『仁義なき戦い』、シャイニングフィンガー→『Gガンダム』、「坊やだからさ」→シャアの台詞
BパートのKRONのマーク→『エヴァ』のNERV、「父さんにも打たれたことないのに」→アムロの台詞
126話Aパートのゲームの内容がマリオ、ゲーム機の形がウルトラマン
Bパートのダークサブロードの衣装や敵キャラ→『ガンダムF91』の鉄仮面とバグ、K3→『ペルソナ3』
127話Aパート「軍曹後ろ!」→志村後ろ!、「クロックアップ」→『仮面ライダーカブト』
Bパートの超級覇王電影弾→『Gガンダム』、小型台風が大型台風に衝突→『ドラえもん』のフー子
次回予告の「皆様さようならさようなら』→『ゴジラ(1954)』、「まだまだ終わらんよ!」→『Zガンダム』のクワトロの台詞「まだだ!まだ終わらんよ!」
128話Aパート「真っ白に燃え尽きた」→『明日のジョー』の「燃え尽きたぜ...真っ白にな...」、グニャグニャ動く家→『サザエさん』のエンディング、なんでも開運→『なんでも鑑定団』
Bパート「これで我が軍は10年戦える」→マ・クベの台詞「ジオンは後10年は戦える」
129話Aパートの宇宙海賊ゲーロック→『宇宙海賊キャプテンハーロック』
Bパートのケロロのポーズ→『一休さん』
130話Aパートの愛戦士→『哀戦士』、きらりんレボリューション→同名のアニメ作品
Bパートの「やってやるぜえ」→『ZZ』のジュドーの台詞、コピーケロロの「まだだ、たかがメインカメラをやられただけだ」→アムロの最終回での台詞
131話Bパートの「やれるか!?」→アムロの台詞、「当たらなければどうと言うことはない。」&「シャトルの性能の違いが戦力の決定的違いではないことを教えてやる。」→シャアの台詞とそのオマージュ
132話Aパートのボブのシンボルマークがショッカー、ルネ星人の武器がザクのヒートホーク、「俺の後ろに立つな」→ゴルゴ13の台詞、ケロロの見てるテレビ番組がが『涼宮ハルヒの憂鬱』、天下一武道会→『ドラゴンボール』
133話ケロロたちのコスプレが怪物くんのトリオのドラキュラ&狼男&フランケンシュタインの怪物、次回予告がベンザブロックのCMのフレーズ
134話Bパートのクルルのセリフ「不可能を可能にする」ムウ・ラ・フラガ(中の人ネタ)
135話Aパートのケロロの台詞「やばいよやばいよー」出川哲朗の持ちネタ、ドロロのコスプレと台詞→初代林家三平
136話Aパートのケロロのコスプレが『千と千尋の神隠し』、ブチ切れたケロロ→スーパーサイヤ人、交渉人ケロロ軍曹→『交渉人真下正義』、変身シークエンスが仮面ライダー555
Bパートのサブタイトル→『それいけ!アンパンマン』、食レポ→彦麻呂の持ちネタ、「ニューヨークに行きたいか」→『アメリカウルトラ横断クイズ』、「レディーゴー」→『Gガンダム』、暴走するギロロパン→エヴァ初号機、「立て立つんだケロロパン」→『明日のジョー』
137話Aパートの「僕にはまだ帰れる場所があるんだ」→アムロ最終回の台詞
Bパートの冒頭ケロロのポーズ→碇ゲンドウ
138話Aパートのモブキッズ→カツとレツ
Bパートの1シーン『帰ってきたウルトラマン』のオープニングのオマージュ
139話司令室のモデルがホワイトベース、冬樹の衣装やポージングがガンキャノン、ケロロ「弾幕薄いよ何やってんの」→ブライトの台詞、次回予告「サービスしちゃうわよ」→『エヴァ』のミサトの台詞
140話Aパートの緑色のガンバスター→『トップをねらえ!』、「あえて言おうダメであると」→ギレンの台詞
Bパートのサブタイトル「ある男の戦い」→『エヴァ』の「男の戦い」、ポケットの中の戦争→同名のガンダム作品
141話のズゴッグ型の防寒スーツ、「太陽がもしもなかったら地球はたちまち凍りつく」→『太陽戦隊サンバルカン』、「おっすオラクルル」→孫悟空
142話Aパート日向家の変形がホワイトベース
Bパートみんなのものは俺のもの、俺のものは俺のもの→ジャイアン、「侵略は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだよ」→『踊る大捜査線 The Movie』の青島の台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだよ!」
143話Aパートの「若さゆえの恐ろしさというものを」→シャアの台詞「若さゆえの過ちというものを」、ヒッポリトタールとブロンズ像とウルトラの父→『ウルトラマンA』
Bパート→日向家沈没→『日本沈没』
144話のイメージ映像の怪物→『とっとこハム太郎』&『ガンバの冒険』のノロイ、ケロロ達のコスプレ→『スケバン刑事』
145話Bパートの「そしてやっぱり誰もいなくなった」→『そして誰もいなくなった』、ケロロコスプレが金田一耕助、「欧米か」→タカアンドトシ
146話のサブタイトル冥・おぼえていますか?→劇場版マクロス『愛・おぼえていますか』、ケロロのコスプレ→『ウルトラマンタロウ』のタイラント、モアのコスプレ→セーラープルート
147話Aパートの「奥東京テレビはいつも通り放送」→テレビ東京は緊急速報でもいつも通り放送
148話Aパートの時代劇ワンダーランド→映画村、水戸悶々→『水戸黄門』、ケロロのコスプレ→『木枯らし紋次郎』、大大魔神→『大魔神』
Bパートの「おばあちゃんが言っていた→『仮面ライダーカブト』
151話Bパートのカブラース→ジラース
152話のアド星ック天国→アド街ック天国、不思議星の三つ星→ふしぎ星のふたご姫、山口宏探検隊→藤岡弘探検隊、ケロロ「マチルダさーん!」→アムロの台詞
153話のサブタイトル「ケロケロ作戦第100号」→ウルトラ作戦第一号、ゼゼゼットトトソ→ゼットン
154話のサブタイトル「さらばケロロ軍曹」→さらばウルトラマン、宇宙人街ロボ→SDF-1 マクロス
以上『ケロロ軍曹 3期』の感想になります。
パロディーの一覧を書いていくうちに6000字の文になるとは思ってなかったな。
ガルル小隊戦のような大きな展開こそなかったものの、縦軸の導入やキルル、アリサの登場などアニメのケロロとしての面白さを確立していった作品だった。
特に最終回の今まで出会った宇宙人たちと共に巨大ロボに乗り込みペコポンを救う展開は胸熱だった。
引き続き『4期』も見ていくぞ。
前作『2期』の感想はこちら
https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/08/19/120938
同タイミングの映画の感想はこちら
https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/05/26/120651