黒鉄ツカサの総括

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攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL【総括】

 2026年夏シーズン放送のテレビアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』見ました。

 「攻殻機動隊」のアニメ自体は押井守が手がけた1995年版を皮切りに何度も作られているが、原作に忠実であることを売りにしたのは今作が初となっている。

 前から作品自体は知っていたし見たいと思ってはいたので、今回いい機会だと思って見ることにしたのだ。

 これまで草薙素子役を演じられてきた田中敦子さんが亡くなり、今回から坂本真綾さんが演じられることになった。

 元々「攻殻機動隊」しいては素子に縁深い人ではあったので、今回のキャスティングはある意味順当だと思われる。

 納得のキャスティングというやつだろうか。

 

 

 作品自体はこれまで語られてきた「攻殻機動隊」のイメージをそのまま反映したような感じ。その中でも印象的なのが次の3つになる。

  1. 先進的だったSFの世界観
  2. コミカルな要素の挿入
  3. 左下の注釈

 

 では順番に語っていこう。

 まず1番目は「先進的だったSFの世界観」だ。原作漫画は1989年から連載されており、当時から見た未来の2029年が展開されている。

 「電脳化」や「ゴースト」といった独自用語で、今見ても古臭く感じない作品世界を構築しており、原作者の士郎正宗先生の先見の明とアイデア力の高さが伺える。

 初見では理解しにくい難しい話ではあったので、ここはもっと「攻殻機動隊」の世界に触れていくしかないのかなと考えているよ。

 

 次に2番目は「コミカルな要素の挿入」だ。押井版などに代表されるように「攻殻機動隊」はパブリックイメージでシリアスな作風・世界観だと思っていただけに原作や今回のアニメ版のように時折コミカルなシーンが挿入されていたのが印象的だ。

 絵の崩し方がギャグ漫画かというくらい崩されている時もあり、デフォルメ調な素子の顔は思い出しやすい。

 バトーはパブリックイメージでは寡黙な仕事人という印象を持っていただけに、今回のバトーはコメディリリーフという役割が強かったように思う。

 終盤に入って作品がシリアス寄りになっていってもバトーだけはひょうきんなキャラ付けが崩されてなかったように見えたくらいだ。

 この辺は『攻殻機動隊』を見てイメージを変えたところだよ。

 

 最後の3番目は「左下の注釈」である。

 作中何度も画面の左下に注釈が表示される。主に作中用語の説明をするものであり、作品でわざわざ解説するようなことではない用語に関してはここで説明が完結していた。(京レの隠れ蓑など)

 ただ、表示されるのは一瞬であり、読もうとするにはその都度一時停止する必要があるのはちょっと手間がかかったかな。

 原作漫画でも見られた要素であり、それをアニメに持ち込むとこうなるんだなと思い知らされたよ。

 

 以上で『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の感想になります。

 以前から気になっていた作品ではあったので、この機会に見ることが出来たのはよかったです。

 ただ、ちゃんと理解できて見れていたかは微妙なので今後原作漫画や他のアニメも見ていくことで理解を深めていきたい。

 原作漫画はまたそのうち読んでいくつもりです。

 『攻殻機動隊』見れて面白かったです。

アニメ ケロロ軍曹 4thシーズン【総括】

 『ケロロ軍曹』4期全話完走しました。

 前期以上にアニオリ要素が強くなり、これぞ「アニメケロロ」だと言える中身になってきた印象だった。

 今期の主なトピックは以下の3つになる。

  1. ケロロロボ
  2. プルル
  3. シュララ軍団

では順番に語っていこう。

 

 

 まずは1。ケロロロボシリーズの登場である。『1期』の頃からクルルロボ、『2期』の頃からケロロロボは簡潔に登場していたものの、タママロボやギロロロボにドロロロボまで含めて、グレートケロン合体シーンまで見せるのは今期が初となった。

 要所要所で戦闘シーンが描かれており、販促も兼ねて活躍していた印象だ。

 私も当時ケロプラとして持っていたのを思い出す。

 最終章ではケロロロボシリーズMk-IIも登場していた。

 グレートケロンをはるかに超えるゴッドケロンの強さは圧倒的なものだった。

 これほどの強さを持ちながらペコポン侵略に活かさないケロロ小隊のやる気の無さがよく出ていた。

 『4期』通して、バンダイとしてもケロプラは当てにしていたのが分かるというものだ。

 

 次に2。前作の頃から先行登場していたプルル看護長が今作から本格登場する。

 157話からレギュラー出演として登場する。しかもこの展開はアニオリになる。

 作品の構成上地球人の女性(夏美、秋など)やケロン人の♀の幼年期個体(カララ、チロロ)はいたものの、成人したレギュラーキャラの♀のケロン人はプルルが初となるので、それだけでも新鮮な展開だった。

 いるだけで作風の雰囲気が変わってくるまであるよ。

 ゆきのさつきさんの声がやっぱり好きなんだよな。その事を再確認出来たよ。

 

 最後に3。シュララ軍団の登場である。『4期』通してシュララの配下となる個性豊かな「必殺お仕事人」が161話を皮切りに定期的に登場し、ケロロ小隊と死闘(?)を繰り広げた。

 その中でも188話は特に印象的。

 132話を彷彿とさせる夏美のパーソナルな部分に踏み込んだ話になっており、夏美の思い出のぬいぐるみに扮したヌイイが特に強敵だった。

 ケロロと夏美以外は日向家とケロロ小隊が全滅させられており、今期では1番ギリギリの戦いだった。

 いい話とバトルを兼ね備えてる意味でも188話は推したい。

 そこからの最終章。

 シュララの正体がケロロ達の同級生だったシララだったのは驚いた。

 被っていたケロメットがプラネットイーターというのも驚き。

 ケロロにお仕事人を放った動機も、幼少期のプルルに手当してもらったのをケロロに台無しにされたからというのは『ケロロ』らしいしょうもなさで良かった。

 悪人を出さないまま倒すべきを作って一件落着させる『ケロロ』の持ち味が今期も活かされていたよ。

 

 

 

 ではお馴染みのパロディ解説のコーナーに入ろう。

 なお、『初代ガンダム』のパロディについては毎回のように膨大に出てくるので、ワードだけ抽出して紹介する。(『ケロロ』見てくれてる視聴者ならば『初代ガンダム』くらいは知っているだろうという想定で話をする。)

 また、前期までに出てきたパロディについては可能な限り割愛する。

 

 

 前期オープニング『帰ってきたケロッと!マーチ』の「うれし恥ずかしながら帰ってまいりました」→横井庄一「恥ずかしながら帰ってまいりました」、「勘弁してちょーだい!」→財津和夫が出演するタケモトピアノのCM「ピアノ売ってちょーだい」のフレーズ(中の人ネタ)

 後期エンディング『フンダリーケッタリー』のボーカルコンビ「ディラン&キャサリン」はなだぎ武と友近のキャラクターユニット

 

 155話Bパートのヘルベルト・フォン・ケロヤン→ヘルベルト・フォン・カラヤン、「次行ってみよー」→いかりや長介のお決まりの台詞

 

 156話Aパートのケロイダーオン→『マジンガーZ』のパイルダーオン、ドロロの「フュージョン」→草尾毅演じるトランクスが悟天とゴテンクスになる時の台詞(中の人ネタ)

 

 157話Aパートの24時間ガンプラマラソン→24時間マラソン、「快感」→『セーラー服と機関銃』

 

 158話Aパートの「KERORO SHOTAI」のテレビ画面→『トムとジェリー』冒頭の「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー」のライオン

 

 159話Aパートのケロロキング⭐︎エイリアンズギャザリング→『マジックザギャザリング』、カードのフォーマットやポイントのフォントが『遊戯王』

 Bパートのサブタイトルの狙われた小隊→「狙われた街」

 

 160話の桃華親衛隊のサガトは『ストリートファイター』のサガット、ザンギエフ、ガイル、ダルシム、モブがブランカ、エドモンド本田、桜華のモチーフが春麗、梅雄とポールの衣装がリュウとケン

 

 161話のサブタイトルと一部シーンの「必殺技お仕事人」が『必殺技仕事人』、「芸術は爆発だ」→岡本太郎

 

 163話Aパートのビッグブリッジ→大橋巨泉、ドロロのコスプレ→ガルマ

 

 164話Bパート廃品の壺→『ハクション大魔王』、「あんた地獄に落ちる」→細木和子

 

 165話Aパートの宇宙人緊急病院→『ウルトラマン』の科特隊基地

 

 166話Aパートのセスナからウエットルキング→『ジャンボーグA』、ウエットルキングのニセモノであるメカウエットルキング→メカゴジラ、「吾輩の拳がヌルッと光る」→ドモン・カッシュ

 Bパートのサブタイトルが『突撃!ヒューマン』、メカウエットルキング2→メカゴジラ2、変身バンクシーンがジャンボークナイン、夏美のパワードスーツ→電人ザボーガー、ウエットルサイン→ウルトラサイン、ウエットルキングの光線→『ザ⭐︎ウルトラマン』のプラニウム光線

 

 167話AパートのCメン'75→『Gメン'75』、レーザー竹刀の剣先がライトセーバー

 

 168話Aパートの開運なんでも限定ガン→『開運なんでも鑑定団』

 

 169話Aパートのサブタイトル・「僕、参上」・「いーじゃんいーじゃんスゲーじゃん」・「最初からクライマックス」・運転席がフライングソーサー・桃仮面・8分前後のOPパロディシーン・ケロライナーからのフライングソーサー射出・「僕の必殺技パート999」→『仮面ライダー電王』、ドロスそっくりの船→『機動戦士ガンダム』

 Bパートのサブタイトル→『美女と液体人間』

 

 170話Bパートのクルルのラスト→『ガンダム』28話のミハルの最期

 

 172話のハリウッド版ダンガル→エヴァ初号機、ヒトガタとニンゲン→アダムとリリス

 

 174話のモブの1人がルパン3世

 

 175話Bパートのレイディオ体操→『新しい朝が来た』、タビノビノ人→のび太

 

 176話のジョリリ「爆発だ!」→岡本太郎、今回のナレーター→森本レオ風のナレーション

 

 177話Aパートのサブタイトル「ガスケロン人第1号」→『ガス人間第1号』、冒頭シーン→かつての東宝、舞を踊る幽霊ちゃん→藤千代、ドククに絞められるケロロとギロロ→ガス人間の絞殺方法、ドクク誕生シーン→ガス人間誕生シーン

 Bパート全編『ニッポン無責任』シリーズ、サブタイトル『日本一色男』シリーズ

 

 178話の冒頭のシーン→『時をかける少女』、サブタイトル→『ゴースト/ニューヨークの幻』

 

 182話Aパートのサブタイトルの「埋蔵金スペシャル」→『徳川埋蔵金スペシャル』

 

 183話の冒頭の夏美のポーズが『ウルトラマン』、「宇宙くる」→『ウチくる!?』、「え?あんだって」→志村けん

 

 185話Aパートのロボボの弟が巨大ロボットの展開→『バトルフィーバーJ』の悪魔ロボ、「走ってるケロロロボが走ってる」→『アルプスの少女ハイジ』の「歩いてるクララが歩いてる」

 Bパートのサブタイトル「ノートですぅ」 、ポテチの袋に仕込み→『デスノート』、「やるかやらないかはあなた次第」→『やりすぎ都市伝説』の「信じるか信じないかはあなた次第」、「お化けにゃ学校も試験も何もない」→『ゲゲゲの鬼太郎』

 

 186話Bパートのワキレンジャー→ネーミングが『ゲキレンジャー』、「悲しいけど戦争なのよね」→スレッガーの台詞、「ザコとは違うのだよザコとは」→ランバ・ラルの台詞

 

 189話のOO作戦→『ガンダムOO』

 

 190話Aパートのモブ宇宙人→『宇宙人東京に現る』のパイラ人、誕生日プレゼントのストラップ→サイコフレーム、ヴァイパーの思い人の元彼→なだぎ武のネタ

 Bパートの「リンゴとハチミツ」→バーモントカレー

 

 191話Aパートの「ゲロッパ」→西田敏行主演の映画『ゲロッパ!』

 Bパートのプラモ大魔王の仮面のヒゲのデザイン→ターンAガンダム

 

 192話Aパートのクルルの盾→ガンダムマークⅡのシールド

 Bパートのクルルの「幸せだっちゃ」→『うる星やつら』のラム

 

 193話Aパートのタイマー→『ガンダム』のハロ、大魔神社→『大魔神』、手水の龍の置物→キングギドラ、賽銭投げ養成ギブス→『巨人の星』

 Bパートの西澤家の防衛システム→スーパーX&

メーザー戦車、シュララの手紙→『仮面ライダーV3』のデストロンからの手紙

 

 194話Aパートのサブタイトルのトイレ今立ち上がる時→「コンボイ今立ち上がる時」、トイレットフォーマー→『トランスフォーマー』のマークが入れ替わる演出、トイレ司令CV玄田哲章→コンボイ、アタックチャンスフューチャーリングハンマー10号→『パネルクイズ アタック25』

 

 195話Aパートのサブタイトル「私もスキーに連れてって」→『私をスキーに連れてって』、ダンヘッド→『ガンヘッド』

 

 196話のケロロが改名したジャンクロード→同名の俳優

 

 197話Bパートの地底人→『ウルトラマン』22話、アッグ→MSV、ギロロのバイザー→『装甲騎兵ボトムズ』のアーマードトルーパーの頭部

 

 199話Bパートの冒頭のテレビ画面→『徹子の部屋』、悪の組織ケロン→ショッカー、返事の「ハイー!」→ショッカー戦闘員の「イー!」、サブタイトル風作戦タイトル→『仮面ライダー』、ラストのケロロのコスプレ→ブラック将軍、ネオケロン→ネオショッカー

 

 200話の別人28号→『鉄人28号』

 

 201話Aパートのミミカキスキー粒子→ミノフスキー粒子、マスクのデザイン→ザクII

 Bパートの虎門ボール→ドラゴンボール、白虎→神龍

 

 202話のユキキのユキバウアー→荒川静香のイナバウアー、テノヒラヲタイノウニ銃→やなせたかし作曲の歌「手のひらを太陽に」

 

 203話の「オープンケロン」→『ゲッターロボ』の「オープンゲット」、ケロロ達のラストバトルの決め台詞がドモン・カッシュから

 

 204話Aパートのロボ556の計測器が『ドラゴンボール』のスカウター、元気556倍→『それいけ!アンパンマン』の元気100倍、お魚加えたドラ猫→『サザエさん』のオープニング

 

 205話「開けてくれー!」→『ウルトラQ』の28話の台詞から

 

 

 

 以上で『ケロロ軍曹』4期の感想になる。ケロロロボシリーズやプルルの存在、シュララ軍団の登場などアニオリ要素が強まっていった一作だった。

 アニオリらしさがさらに突き抜けていって、これぞ「アニケロ」を確立していったシリーズだった。
 シュララ軍団回を通してケロロ小隊VSケロン人の戦いも堪能できたよ。
 ギャグ回なら184話、シリアス回なら205話が印象的だった。

 引き続き『5期』も見ていくぞ〜!

 

前作『3期』の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/08/25/120400

 

同時期の映画『超劇場版3』の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/06/04/120600

仮面ライダーゼッツ【総括】

 令和ライダーシリーズ7作目『仮面ライダーゼッツ』全話完走しました。

 1作目から紆余曲折あった令和ライダーも気づけば7作目。早いものだ。

 「夢」をテーマにした作品で、ハイレベルなアクションは毎週必見のレベルだった。

 

 では序盤、中判、終盤ごとに振り返っていこう。

 

 

序盤(1〜16話、年末まで)

 まずは平成2期以降のライダーらしくメインキャラと作品設定の紹介をこなしながら2話1部構成で話を進めていく王道のスタイルだった。

 パイロット監督が上堀内監督なので1話目から演出面でゴリッゴリに攻めたシーンが多い。

 夢が舞台だからってめまぐるしい場面転換、前後で繋がらない映像などまるで視聴者を振り落とさんとするばかりの挑戦的な映像だったよ。

 

 ただそれでもライダーをカッコよく魅せるシーンには拘っており、スタイリッシュなデザインから繰り出されるアクションの数々は確かにカッコよかった。

 『555』や『カブト』の系譜と言って良いのでは無いだろうか。

 話の作りは難解でもライダーがカッコよく活躍すれば『仮面ライダー』としては見れるので、そこの安心感は大きかったと思う。

 

 フォームチェンジは赤、青、緑、紫という『クウガ』や『キバ』を思わせる伝統の配色。

 おまけに強化フォームが電気属性の黄色ということでライジングフォームみたいで『クウガ』感は更に強かった。

 派生フォームのスーツの仕組みは、下地のスーツに小道具を取り付けていくスタイルでこの辺はフォーゼっぽい。そのおかげで4スーツを10フォームに見せられるのは工夫と言えるだろう。

 派生フォームはただでさえ出番が限られるのだからここに予算を使うべきでは無いので、ここはよかったところだ。

 

 そして15、16話のイナズマプラズマとイナズマブースターである。

 演出の仕方が、ライジングはライジングでも『ゼロワン』みたいな撮り方だったよね。

 イナズマプラズマは動きと音が一致しなかったり、イナズマブースターの必殺技のキックを放つ時に残像が先に見えるのは撮り方が上手かった。これだけでも印象に残る。

 

 バイクアクションもよかった。

 平成2期以降悪い意味でバイクが空気になっていたので、『ゼッツ』はバイクアクションに力を入れていたのは高評価。

 ここは谷中Pを素直に褒めたいポイントだ。

 

 

中盤(17話〜32話まで)

 年明けから最もインパクトの大きかった出来事と言えばやはり24話。1話からここまでの話が予知夢だったという展開だ。

 4クール作品の2クール分を贅沢にも後半戦の下準備に使う構成は、4クールが保証されているニチアサの仮面ライダーシリーズならではの発想だと思う。

 前半戦がフラストレーションを溜める展開が多かっただけに、ここでネタバラシが来たのは驚かされたものだよ。

 

 なお、必要な情報を開示せず、ごく一部の製作陣のみ真相を隠していたのはどうかと思う。

 『ゼッツ』に限った話ではないが時々視聴者に対して判断に必要な情報を明らかにせず身内だけで気持ちよく作ってるのは東映の悪い癖だと思ってる。

 わざわざ作品名挙げたりしないが過去10年遡っても3作くらいあるからな。

 

 話を戻すと、TTFCコンテンツだった『エージェント美浪』が実はテレビ本編とリンクしていた作りだったのにも驚かされた。

 『エージェント美浪』mission4までが夢オチだったのと併せて、テレビ本編24話で莫が起きたのと同タイミングで美浪も起きてから話が繋がり始めたのが面白い。

 そしてタイトル通り美浪もエージェントだったという展開にも驚かされた。

 美浪が初めてゼッツルームに入った時にゼロの存在に驚かなかったのが伏線だったのは、まるで『555』1話で巧がオルフェノク見てもなんとも思わなかったのを彷彿とさせる描き方だったと思う。

 

 『ゼッツ』中盤は、それまで不透明だった製作陣の思惑が明らかになっていくのは、それまで谷中Pの不慣れ感で多少の粗はあったけど、やりたいことが明確になって、ある種のアハ体験みたいな感覚になったのは面白かったと考えてるよ。

 

 

終盤(33話〜最終回まで)

 中盤の夢オチ展開からメインスタッフの本当にやりたかった『ゼッツ』の開始。

 ...と思っていたんだが、前半でやったことが無かったことになる訳もなく、結局は前半の焼き直しという印象が強かった。

 例えばナイトメアが普通に残ってるのに戦う理由を無くす莫や、 恐竜時代からいる筈のナイトメアがねむが生まれたから誕生したってことになったり、あんまり活躍残さず退場するシックスやファイブ(ファイブさんは人情でポイントを稼いでいたが)など、高橋悠也の手癖なのか谷中Pの手癖なのか悪いところは前半の再生産に留まっていたのは残念なポイントだ。

 CODEが世界的な規模の組織だと明かされたのも唐突だし、それなら人材不足に陥ることもなく次から次へとエージェント送られてくるだろと思ってしまう有様だった。

 最終盤のねむも、前半が夢オチ&夢の中でしか動けない設定で、ヒロインさせようと思っても積み重ねが足りない上に多数の視聴者に感情移入させられない問題が噴出しており、これならば美浪がヒロインやってる方がよっぽど上手くいっていたと思ってるよ。

 コードソムニアの話も有耶無耶で終わったのは良くないところ。ねむが悪いとか言ってる場合では無いというのに。

 オブリビオンゴアナイトメアも歴代ラスボスで1番格の無いラスボスになっていた。雑に強いにもほどがあるよ。

 作中通して製作を半年間先行して作っているところの悪い部分が出ていた印象だ。

 製作陣のやりたかったことは分かるが、それを描くための動線作りがまるでなってない印象だった。

 

 ライダー初挑戦の谷中Pはともかく、高橋悠也は何回書いてるんだよって言いたくなる。そろそろ進歩がほしいと思うのは贅沢な話か??

 「夢」と「人助け」をテーマに独自用語を作って作品に当てはめてるのも『エグゼイド』の時は上手くいったが、それ以降『ゼロワン』は失敗、『ギーツ』は武部Pの添削を持ってしても「幸福の総量」の造語など疑問符の付く仕上がり、『ゼッツ』はご覧の通り。

 「夢は叶う」と言わせることしかやってないのが悪目立ちしていた。他にセリフないのか。

 『エグゼイド』から10年経つのにいまだにプロデューサーに手綱持って添削してもらえないと道筋の通った話を書けないのは課題ではないんだろうか。

 向き不向きがあるのは分かるがそれなら『ゼロワン』みたいにサブライター導入して苦手な分野をフォローしてもらうとかやり方があった筈だろ。

 ホン作りが早くて東映側が重宝してるのは分かるけど、いい加減ちゃんとした分かりやすい脚本書いてくれないかなって、思ってるよ。

 

 

総評

 「夢」をテーマに良くも悪くも高橋悠也らしい脚本が1年間展開していた作品だった。

 ただ、「夢が叶う」の一点張りや4クールの持たせ方、主人公を始めとした人間臭さが感じられないキャラ造詣、メインヒロインの扱い方や伏線の張り方等これまでも見え隠れしていた高橋悠也脚本の問題点がいよいよ誤魔化せなくなってきたなと思う。

 『ギーツ』が上手くいったように見えたのは武部Pの舵取りが上手かったのが決定的になったし、『エグゼイド』はまぐれの成果だったので、『ゼロワン』や『ゼッツ』のクオリティが高橋悠也の「いつもの脚本」だということになる。

 ここは次回から改善してほしいところだが、果たして出来るのだろうか。

 

 谷中PはチーフP初挑戦なので荒削りの部分も多かったがそこは許容範囲内。武部Pも『キバ』の頃は上手くいったとは言い難いし、正直初チーフ作は多めに見るしかないというのが私の持論だ。

 なお、バイク要素のゼロイダーをこれでもかと乗り回し、令和ライダー最多の登場話数(全18話)にした功績は素直に褒めたいポイントだ。

 これは次回作以降も継続していってほしい。ライダーはバイクに乗ってナンボの作品なので、バイクになる回数が多ければ加点対象になると思ってるよ。(まあ、バイクに乗るのが加点対象になるくらい乗らなくなってる現状は正直なんとかしてほしいとも思ってるけど...)

 プロデューサーの舵取りとして前半2クールを夢オチ(予知夢)にしたのは試みと番組の盛り上げ方としては評価するが、作品としては積み重ねが半年消えただけだったのでネガティブな評価になる。予知夢を回避する展開もあまりギミックとして活かされなかったのも勿体無い。

  谷中Pが次にライダーを作る時は別の脚本家と組んでどうなるか見たいところだ。

 

 『ゼッツ』のアクションは毎回満足のいくカットを見せられており、ここは令和ライダーでもトップクラスに入ると思う。

 正直アクションだけなら令和最高レベルと言ってもいいのではないだろうか。まあ『ギーツ』や『ガヴ』と比較する人も出てくるだろうが、私個人の好みは『ゼッツ』になるかな。

 

 

 

 これにて『仮面ライダーゼッツ』の総括になります。

 ニチアサ初挑戦の谷中Pと相変わらず我を出してくる高橋悠也のコンビで、やりたかったことはなんとなく分かるが、筋道がメチャクチャで設定の整理もされていない作品だった。

 登場人物も感情移入しにくい作りがほとんどで正直あんまり好きなキャラとかいなかったです。(強いてあげればスピンオフで他より尺を貰っていた美浪かな。サブヒロインながらも比較的等身大の造詣で感情移入しやすかったと思う)

 『ガヴ』や『ガッチャード』みたいにせめてメインスタッフのどちらかは、経験値を積んでちゃんと筋道立てて作れる人じゃないと上手くいかなくなるんだなと改めて実感した。

 アクションシーンは毎回よかっただけに脚本面での減点が多かったのが残念。

 最終回のエピローグだけは文句なしの仕上がり (莫が「おはよう」言うまでの話はファイナルステージに持ち越しなのはどうかと思うが)だったので、これを毎週のように出来ていたら評価はもっと違ったものになっただろう。

 

 次回作の『マイス』は武部Pと荒川脚本なので酷い事故にはならないと思いたい。さて、いったいどうなるやら。

 

 それでは今回のこの辺で。ライダーの感想はまた1年後に。

 

 おやすみなさい。

 

 

前作『ガヴ』の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2025/08/31/184545

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉【感想】

 魔法少女まどか⭐︎マギカシリーズ最新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』観ました。

 (以下ネタバレ含みます)

 

 『叛逆の物語』(以下『叛逆』と記載)以来13年ぶりとなる続編となる今作。

 脚本は虚淵氏のツイートからも分かる通り『仮面ライダー鎧武』の製作直後に書かれており『叛逆』と地続きであることが強調されていたと思う。

 

そのツイートがこちら

https://x.com/butch_gen/status/1386278371189936129?s=46&t=GhUnqTEbTEYYCYLioxwXTA

 

 まず、ワルプルギスの夜とは何だったのかちゃんと説明していたのはよかった。

 テレビアニメ版では物語を終わらせる舞台装置としての側面が強かったので、今回「ワス」ことワルプルギスの夜もまた1人の魔法少女であることを再定義していた。タイトルにも入っているくらいだから当たり前と言えばそうなんだけど。

 

 次に、 『叛逆』でのほむらの選択は間違ってなかったと肯定的に捉えていいと思っている。

 これまでまどか1人を犠牲にすることで魔女を生み出さない世界へと作り替えた「最悪のハッピーエンド」よりも、まどかを救うために世界を巻き込む「最高のバッドエンド」を選んだほむらの選択を描いた『叛逆』。

 今作のラストではさやか達によってほむらのその選択が肯定され、応援されて送り出されるというものだった。

 特にさやかの「あんただけはまどかのことを円環の理と言うな」はシビれたねえ。

 誰かの意思ではなく自分自身のために戦う、これもほむらの成長と言えるのだろうか。

 だが、まどかはそれに応えなかった。

 そもそも神になることを選んだのはまどか自身の意思であり誰かに強制された訳ではない。

 だからこそ今回ほむらに応えることはしなかったのだ。

 ただ、記憶を取り戻した後のまどかの心情の吐露とほむらとの対話の時間はほしかったな。

 正直ラストのまどかは自己完結してるだけでほむらにも観客にもまどか自身の考えが伝わなかったのは残念。ここは1番大事なところだっただけにちゃんと尺を取ってほしかった。

 

 今後ほむらに残された道は2つ。

 1つ目はかつてのまどかの意思を尊重して、まどかを人間に戻すために「戦いを続ける」こと。

 そしてもう1つは今のまどかの意思を尊重して、神になったまどかを受け入れ「戦いを止める」こと。

 そのどちらかしかないと思ってる。

 次回作ではそこに触れてくると考えてる。というかそれをやってくれよ。

 (なお、今回でほむら側が既に「戦いを止める」ことを選んでいたのなら話は別。正直あの膝枕エンドではどちらとも取れるので)

 

 最後に、今作はどう転ぶのか、完結するのか分からないまま見続ける期待感とハラハラ感があったという意味では映画らしかったとは言える。

 ただ13年待たせてお出しされたものが、いつ続きが作られるか分からない3部作の中編のような扱いで終わったのは如何なものかと思う。

 Cパートのキュゥべえの行動と発言は完全に続編を作る気が無ければやらないシーンだろ。

 まあ見てるこっちも薄っすらと続編あるんだろうなと思いながら見ていたが、ホントにやるとは思ってなかったけど...。

 続きはいつになるのやら。

 ただ、この評価は13年のブランクと製作発表から延期分の溜めと期待が積み重なり過ぎた結果、本来作品に求められてたハードルよりも大きく高いものになってしまった印象はある。それこそ「救済の魔女」の因果が蓄積したみたいに。
 『叛逆』から数年後の公開だったら評価は変わった結果になっていたと思う。

 

 まどマギのパンフレットも読んだけど、虚淵が仕事した部分はイヌカレーの出したアイデアをホンにしたという印象だ。

 完成した脚本も絵コンテに取り掛かるまで他者の手で改変が加えられており、虚淵氏自身もそれを認めているので(後半パートは特に書き加えられている)、100%虚淵脚本では無くなっているのが分かる。
 なので、虚淵脚本であって虚淵脚本ではないという風に受け取れる内容だった。

 一度は前後編にしたらどうかって話が出てたくらいスタッフ間でも脚本のボリュームが膨大だったのが伝わる。
 要素が散漫になってて妙にとっ散らかってる印象が拭えなかったのは、アイデアを箇条書きにしていたからだと考えれば納得はいく。

 ただ13年待たせた作品が前後編になるのはそれはそれで印象悪い点はあるので、やらなかったのはある意味正解かもしれん(でも1本でまとめるのはそれはそれで作品が散漫になるのでそれはそれで厳しいが)。

 どっちにしろ周年記念作でもなければ最終作と銘打ってる訳でもない深い意味もない続編を作るには時間をかけすぎた、それに尽きる。

 

 

  これにて『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』の感想になります。

 取り急ぎ公開当日のうちに投稿できてよかったです。

 もしかしたら後日追記するかもです。

 続編やるのはもう確定事項みたいなものだしいつ公開になるかな。

 まあ気長に待ちます。

 

 

テレビアニメ版・『叛逆』の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2023/10/04/180837

アニメ ケロロ軍曹3rdシーズン【総括】

  アニメ『ケロロ軍曹』3期完走しました。

 前作でガルル小隊戦が終わり、中盤を除いて比較的平和なシーズンであった。

 特筆すべきは3点。

  1. 前半の侵略締切カウンター
  2. それの答えになるマッシュの登場
  3. アリサの登場

である。

 

 まずは1。ケロロの侵略作戦のやり方に剛を煮やしたケロン軍本部が送り込んだ「カウンター」。

 前半では1話進むごとに7つカウントが減っていき(放送スケジュールで7日ずつだから)ちょうど半年経った辺りでゼロになるというもの。

 何気ない日常を描きながらも確実に縦軸は進んでいくという展開は面白かった。他の作品でも真似してほしいくらいだ。

 

 次に2。ケロロ小隊が相変わらず侵略は進まず、ついに半年経った128話と129話だ。

 127話の頃から「カウントダウン」は自立するようになりケロロは愛着から「マッシュ」と名付けるようになる。

 冬樹の願掛けによって「マッシュ」に雷が打たれたことでその正体「キルル.(ドット)」が現れる。

  「キルル.」こと「マッシュ」の能力は人間の優柔不断エネルギーを吸収して大きくなるというもの。

 このエネルギーを(主にケロロによって)限界まで吸収して発露したことでケロン軍もX-5.2も優柔不断になりケロロ小隊の撤退もマッシュの処分も有耶無耶になり、全部丸く収まるというウルトラCを見せつけられた。

 半年続けた布石の回収としてそんなものがあるのかと半ば感心してしまったよ。

 

  また、ケロン軍が送り込んだ当時最新型キルル「X-5.2」も登場する。

 人間のネガティブな感情を増幅させ操るというもので、ケロロ小隊の撤退命令の猶予期間も合間ってハラハラさせる展開になっていた。

 劇場版一作目を後日談的な内容になっており、キルルの脅威を改めて描いた上で映画のキルルとは別物として描かれていた。

 

 最後に3。アリサ登場回は、コミカルな要素の少ないシリアスな展開が多かった。

  アリサの人間になりたい人外というのは『妖怪人間ベム』を思い出す設定だ。

 冬樹たちと関わることで149話のように人間らしさを手に入れていくのも感慨深かった。

 133話と141話はケロロ小隊が一度は全滅するなどどちらも危機的だった。

 特に141話は白ネヴラ相手にケロロ小隊&モア&ネヴラ&556という総力戦でようやく勝てる戦いであった。

 149話も含めて作画もよく要所要所で盛り上げる回であったのが分かる。

 

 『3期』はガルル小隊戦ほどの濃密な展開こそなかったものの、キルルやアリサ回など新たな脅威を描いており、相変わらずペコポンの平和は薄氷の上に成り立っているのが伝わってくる。

  ギャグのない『ケロロ軍曹』はシリアスで面白いのが再確認できた。

 

 今作も135話のなごみさんや141話の白ネヴラ、153話のゼゼゼットトトソなどその気になれば簡単にペコポンを破壊・侵略できる存在が現れているので、ペコポンの平和はやはり綱渡りであるのが理解できる。

 白ネヴラに至ってはタマギロドロの前線トリオと556の氷を溶かすほどの熱意、モアのルシファースピア、そしてネヴラ本人が総力を結集しないと倒せなかった正真正銘の強敵であった。

 ペコポンを氷河期にするほど大気を操作して実質の無力化をさせ、ケロン人を冬眠同然の状態にさせる能力はさりけなく手強いものであった。

 ネヴラ1人でも勝てない強敵だったこともあり、既にこの時点でケロロ小隊はペコポン防衛隊みたいになっているのが面白い。

 白ネヴラが倒せる範疇であったとすれば、 ゼゼゼットトトソは地球在住宇宙人総ががりでマクロス型の巨大ロボに乗り込んでやっと戦いのフィールドに立てるレベルであった。

 その宇宙人総登場する展開がまたアツいので是非見てほしい。

 宇宙バナナの皮で滑らせてようやく決着がつくくらいなので次元が違っていた。

 何気に今期で初めて小隊ver.の『ケロッとマーチ』が流れたんだな。『2期』ラストもそうだが、 『ケロッとマーチ』流れるのは最高だ。

 

 

 

 それではここからは各話のパロディについて私が理解している限り挙げていこう。

 

 104話Aパートのコピーロボットが『パーマン』由来。コピーロボットが乗っていたロボットがガンバスターのパロディ→『トップをねらえ!』

 

 106話Aパートのロボットがカムランくんやサイド6→『ガンダム』しかも声優はカムラン・ブルーム本人である村山明さん。ガキ大将星人→『ドラえもん』のジャイアン

 Bパートの趣味を尋ねて三千里→『母を尋ねて三千里』、マクバ大佐のツボ→マ・クベの壺、モアが横から入り込むのが『めぐりあい宇宙』のララァ、ギロロのコスプレがセーラ服と機関銃

 

 107話のAパートケロロのコスプレが『ガンダム』ジオン軍のザビ家

 

 109話のAパートケロロが指連打でスイカ割りするのが高橋名人

 Bパートのイーハトーブ星の由来が『銀河鉄道の夜』

 

 110話Aパートのケロロの「我が人生に一片の悔いなし」→『北斗の拳』ラオウの「我が生涯に一片悔いなし」、ケロロ「なんちゅうもんを食わせてくれたんや」→『美味しんぼ』の京極万太郎の台詞

 Bパートのケロロのコスプレが『8時だよ全員集合』のいかりや長介、スターフルーツで侵略した夢の建物の形がジオンズムシティ

 

 113話のウェットルキング→『アイアンキング』、夏美帰ってきたウェットルキングのサブタイトルが『帰ってきたウルトラマン』、ソルトゲン反射鏡→『初代ウルトラマン』のバルタン星人2代目のスペルゲン反射鏡、ジャイアントウェットルキング→『シルバー仮面』のジャイアントシルバー仮面

 

 114話Aパートのギロロの切り方→ランバラルのグフ戦のアムロのガンダム、ケロロのコスプレが『水戸黄門』、ラオー・カニンガムがテム・レイのパロディ(CVは清川元夢さん本人)

 Bパートのこまわり2の設置を食い止めようとするドロロが『逆シャア』のラスト、ガバスゲージのシルエットがサザエさん

 

 115話Aパートの冒頭とサブタイトルが『対メカゴジラ』

 Bパートのニョボの名前の由来は『ジャイアントロボ』から、ケロロのコスプレが『テニスの王子様』の越前リョーマ

 

 116話Aパートのサブタイトルが『エースをねらえ!』

 

 117話Bパートのギロロが付けてるリボン型変声器→『名探偵コナン』の蝶ネクタイ型変声器

 

 118話Bパートのカレースナックゴン→『秘密戦隊ゴレンジャー』のスナックゴン、「僕が1番カレーを上手く作れるんだ」→アムロの「僕が1番ガンダムを上手く使えるんだ」

 

 119話Bパートの鰻の蒲焼きの匂い波動砲→『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲

 

 120話Aパートのダブルゼータダンガル→ZZガンダム、ケロロの「やらせはせんぞ」→『ガンダム』36話のドズルのセリフ、「悲しいけどこれ競争なんだよね」→同じく36話のスレッガーのセリフ

 Bパートの「僕はしにましぇん」→『101回目のプロポーズ』の武田鉄矢演じる星野達郎の台詞、私をスキーに連れてって→同名の映画『私をスキーに連れてって』

 

 121話サブタイトル→『忍風戦隊ハリケンジャー』から

 

 122話Aパートの金と共に去りぬ→『風と共に去りぬ』、ペコポン戦線異常なし→『西部戦線異常なし』、13日の月曜日→『13日の金曜日』、カエルたちの沈黙→『羊たちの沈黙』、ホイストーリー2→『トイ・ストーリー2』、ケ・ロッキー→『ロッキー』、世界の中心であいつと叫ぶ→『世界の中心で、愛を叫ぶ』、戦場の謹賀新年→『戦場のメリークリスマス』、ガタリアン→『バタリアン』、留守電アリハート→『着信アリ』、市民ケローン→『市民ケーン』

 

 125話Aパートのサブタイトルの仁義なき回転寿司→『仁義なき戦い』、シャイニングフィンガー→『Gガンダム』、「坊やだからさ」→シャアの台詞

 BパートのKRONのマーク→『エヴァ』のNERV、「父さんにも打たれたことないのに」→アムロの台詞

 

 126話Aパートのゲームの内容がマリオ、ゲーム機の形がウルトラマン

 Bパートのダークサブロードの衣装や敵キャラ→『ガンダムF91』の鉄仮面とバグ、K3→『ペルソナ3』

 

 127話Aパート「軍曹後ろ!」→志村後ろ!、「クロックアップ」→『仮面ライダーカブト』

 Bパートの超級覇王電影弾→『Gガンダム』、小型台風が大型台風に衝突→『ドラえもん』のフー子

 次回予告の「皆様さようならさようなら』→『ゴジラ(1954)』、「まだまだ終わらんよ!」→『Zガンダム』のクワトロの台詞「まだだ!まだ終わらんよ!」

 

 128話Aパート「真っ白に燃え尽きた」→『明日のジョー』の「燃え尽きたぜ...真っ白にな...」、グニャグニャ動く家→『サザエさん』のエンディング、なんでも開運→『なんでも鑑定団』

 Bパート「これで我が軍は10年戦える」→マ・クベの台詞「ジオンは後10年は戦える」

 

 129話Aパートの宇宙海賊ゲーロック→『宇宙海賊キャプテンハーロック』

 Bパートのケロロのポーズ→『一休さん』

 

 130話Aパートの愛戦士→『哀戦士』、きらりんレボリューション→同名のアニメ作品

 Bパートの「やってやるぜえ」→『ZZ』のジュドーの台詞、コピーケロロの「まだだ、たかがメインカメラをやられただけだ」→アムロの最終回での台詞

 

 131話Bパートの「やれるか!?」→アムロの台詞、「当たらなければどうと言うことはない。」&「シャトルの性能の違いが戦力の決定的違いではないことを教えてやる。」→シャアの台詞とそのオマージュ

 

 132話Aパートのボブのシンボルマークがショッカー、ルネ星人の武器がザクのヒートホーク、「俺の後ろに立つな」→ゴルゴ13の台詞、ケロロの見てるテレビ番組がが『涼宮ハルヒの憂鬱』、天下一武道会→『ドラゴンボール』

 

 133話ケロロたちのコスプレが怪物くんのトリオのドラキュラ&狼男&フランケンシュタインの怪物、次回予告がベンザブロックのCMのフレーズ

 

 134話Bパートのクルルのセリフ「不可能を可能にする」ムウ・ラ・フラガ(中の人ネタ)

 

 135話Aパートのケロロの台詞「やばいよやばいよー」出川哲朗の持ちネタ、ドロロのコスプレと台詞→初代林家三平

 

 136話Aパートのケロロのコスプレが『千と千尋の神隠し』、ブチ切れたケロロ→スーパーサイヤ人、交渉人ケロロ軍曹→『交渉人真下正義』、変身シークエンスが仮面ライダー555

 Bパートのサブタイトル→『それいけ!アンパンマン』、食レポ→彦麻呂の持ちネタ、「ニューヨークに行きたいか」→『アメリカウルトラ横断クイズ』、「レディーゴー」→『Gガンダム』、暴走するギロロパン→エヴァ初号機、「立て立つんだケロロパン」→『明日のジョー』

 

 137話Aパートの「僕にはまだ帰れる場所があるんだ」→アムロ最終回の台詞

 Bパートの冒頭ケロロのポーズ→碇ゲンドウ

 

 138話Aパートのモブキッズ→カツとレツ

 Bパートの1シーン『帰ってきたウルトラマン』のオープニングのオマージュ

 

 139話司令室のモデルがホワイトベース、冬樹の衣装やポージングがガンキャノン、ケロロ「弾幕薄いよ何やってんの」→ブライトの台詞、次回予告「サービスしちゃうわよ」→『エヴァ』のミサトの台詞

 

 140話Aパートの緑色のガンバスター→『トップをねらえ!』、「あえて言おうダメであると」→ギレンの台詞

 Bパートのサブタイトル「ある男の戦い」→『エヴァ』の「男の戦い」、ポケットの中の戦争→同名のガンダム作品

 

 141話のズゴッグ型の防寒スーツ、「太陽がもしもなかったら地球はたちまち凍りつく」→『太陽戦隊サンバルカン』、「おっすオラクルル」→孫悟空

 

 142話Aパート日向家の変形がホワイトベース

 Bパートみんなのものは俺のもの、俺のものは俺のもの→ジャイアン、「侵略は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだよ」→『踊る大捜査線 The Movie』の青島の台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだよ!」

 

 143話Aパートの「若さゆえの恐ろしさというものを」→シャアの台詞「若さゆえの過ちというものを」、ヒッポリトタールとブロンズ像とウルトラの父→『ウルトラマンA』

 Bパート→日向家沈没→『日本沈没』

 

 144話のイメージ映像の怪物→『とっとこハム太郎』&『ガンバの冒険』のノロイ、ケロロ達のコスプレ→『スケバン刑事』

 

 145話Bパートの「そしてやっぱり誰もいなくなった」→『そして誰もいなくなった』、ケロロコスプレが金田一耕助、「欧米か」→タカアンドトシ

 

 146話のサブタイトル冥・おぼえていますか?→劇場版マクロス『愛・おぼえていますか』、ケロロのコスプレ→『ウルトラマンタロウ』のタイラント、モアのコスプレ→セーラープルート

 

 147話Aパートの「奥東京テレビはいつも通り放送」→テレビ東京は緊急速報でもいつも通り放送

 

 148話Aパートの時代劇ワンダーランド→映画村、水戸悶々→『水戸黄門』、ケロロのコスプレ→『木枯らし紋次郎』、大大魔神→『大魔神』

 Bパートの「おばあちゃんが言っていた→『仮面ライダーカブト』

 

 151話Bパートのカブラース→ジラース

 

 152話のアド星ック天国→アド街ック天国、不思議星の三つ星→ふしぎ星のふたご姫、山口宏探検隊→藤岡弘探検隊、ケロロ「マチルダさーん!」→アムロの台詞

 

 153話のサブタイトル「ケロケロ作戦第100号」→ウルトラ作戦第一号、ゼゼゼットトトソ→ゼットン

 

 154話のサブタイトル「さらばケロロ軍曹」→さらばウルトラマン、宇宙人街ロボ→SDF-1 マクロス

 

 

 

 以上『ケロロ軍曹 3期』の感想になります。

 パロディーの一覧を書いていくうちに6000字の文になるとは思ってなかったな。

 ガルル小隊戦のような大きな展開こそなかったものの、縦軸の導入やキルル、アリサの登場などアニメのケロロとしての面白さを確立していった作品だった。

 特に最終回の今まで出会った宇宙人たちと共に巨大ロボに乗り込みペコポンを救う展開は胸熱だった。

 引き続き『4期』も見ていくぞ。

 

 

前作『2期』の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/08/19/120938

 

同タイミングの映画の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/05/26/120651

アニメ ケロロ軍曹 2ndシーズン【総括】

 アニメ『ケロロ軍曹』2期完走しました。

 前期はまだ原作要素が強かったものの今期では終盤を除きアニメオリジナル回が大半を占める構成になっていた。

 製作陣も前期で作り方に慣れたからか今期では手慣れてる印象を受けたよ。

 

 

 今期で特筆すべきはやはり終盤のガルル小隊戦であろう。

 前期の頃からケロロ父の登場などケロン軍本部が関わってくる時にギャグ的に描かれていたが、いくら日向家(もっぱら夏美)がケロロ小隊相手に侵略を食い止めていても、もっとパワーバランスのあるケロン人相手だと途端に歯が立たなくなる。

 例えばケロロ父にケロロがいいところ(1期はペコポンの侵略具合、2期は婚約者の存在)を見せないとケロロ父にペコポンが滅茶苦茶にされる(のではないかと思われていた)というものである。

 この時ばかりは夏美もケロロに従うふりを見せないとどうにもならなかったのが分かる。

 1期の頃はケロロ父が未然に帰り、2期ではケロロにただ会いに来ただけだったので何事もなく済んだ。

 これは前期から一貫しているがペコポンの平和は、日向家たちの奮闘、ケロロ小隊の侵略へのやる気の無さと、日向家たちへの義理人情、ケロン軍本部の猶予という薄氷の上に成り立っているのである。 

 

 だが、いよいよどうにもならなくなりシリアスな展開になったのがガルル小隊の登場である。

 その手口は鮮やかなものであった。

 まずはトロロ新兵が電子機器に侵入して地球由来のネット環境を使い物にならなくする。

 次にケロロ小隊の歩兵要員であるギロロとタママをそれぞれガルル中尉とタルル上等兵で無力化、基地内のコントロールもトロロの手によって手中に納める。

 アンゴル族のモアもアンゴルストーンによって封印状態に陥れる。

 ペコポン最終防衛ラインであったパワード夏美の登場こそアクシデントではあったが、ケロン由来の技術ですぐに無力化に成功。

 肝心のケロロ軍曹もリセットをかけることでケロロ大尉として、形式上の隊長に据え変える。

 ここまで見れば完璧な作戦そのものであった。

 むしろこれが本来のケロン軍のやり方であるということだろう。

 ケロン軍全体で見ればケロロ小隊のやり方の方が異質であるとすら言えるのではないか。

 

 だが、「今」のペコポンの手強さはここからである。

 冬樹と夏美によるケロロへの決死の説得が功を奏し、ケロロ軍曹の帰還。

 ケロロの集結命令によって勢いを取り戻したタママ、ギロロの復活。

 この時をずっと待っていたドロロの合流。

 基地のコントロールを取り戻したクルルの登場。

 BGM『ケロッとマーチ』が流れながらの逆転劇はカタルシスあったよ。

 

 そんなケロロ小隊に勝てなかったガルル小隊では、ペコポン侵略は不適格と判断したガルルが引き上げたことでペコポンには再び平和な時が戻ったのだった。

 

 『2期』終盤はテレビシリーズで1番ペコポンの危機だったと言えるくらいの瀬戸際の緊張感とシリアスさがあったよ。実際102話ラストまでは夏美も無力化され、ケロロは大尉に変わってしまいどう収集をつけるのかとハラハラしていたのを思い出すくらいだったし。

 

 

 せっかくだからパロディの元ネタを知ってる範囲で登場順に羅列してみた。

(以下膨大にあるので「『〇〇』」は省略。)

機動戦士ガンダム、Zガンダム、逆シャア、エースをねらえ!、ウルトラQ、ウルトラマン、ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣、チキチキマシン猛レース、キャッツアイ、3年B組金八先生、まいっちんぐマチコ先生、プロジェクトX、おそ松くん、リング、新世紀エヴァンゲリオン、太陽にほえろ!、ウルトラセブン、怪獣島の決戦ゴジラの息子、大改造劇的ビフォーアフター、千と千尋の神隠し、ガンガル、ゴジラ('84)、ウルトラマンA、機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY、バビル2世、マンダム、Vガンダム、イデオン、宇宙戦艦ヤマト、サザエさん、巨人の星、仮面ライダー、ど根性ガエル、火曜サスペンス「温泉若女将の宿」、はぐれ刑事純情派、十津川警部シリーズ、やまとなでしこ、2001年宇宙の旅、スターウォーズ、Gガンダム、ダイナマン、ライブマン、ゲゲゲの鬼太郎、ラピュタ、トイレの花子さん、ターミネーター、ロボコップ、キューティーハニー、ダンディ坂野、ジャポニカ学習帳、タイタニック

 以上になる。もしかしたら私が把握してないだけでまだあるかもしれない。是非確認してみてほしい。

 

 

【妄想】映画ケロロ軍曹 決戦!ケロロ小隊VSガルル小隊 ペコポン最後の日!? であります!

 最近の私の記事を読んでくれてる読者なら知ってるかもしれないが、恒例になりつつある妄想作品のコーナーである。

 2026年公開の「現行キャスト最後の」ケロロ軍曹の映画のクオリティの低さを目の当たりにしてからというもののどうすればよかったのかと考えていたところ、「ガルル小隊戦をリメイクすればよかったのでは」という意見をお見かけした。妙案である。

 どのみちガルル小隊キャストもテレビアニメリメイクに併せて全員入れ替えになるのなら、ここで新作の映画として最後に全員集結させてあげた方がよかったのである。

 

 概要としては『2期』101話〜103話をリメイクして90分ほどの映画として再構成したものと考えている。(ちなみに仮タイトルは『真ゲッターロボ 世界最後の日』のオマージュを入れている。)

 

 101話〜103話との相違点はこうだ。

  • プルル看護長の登場(『2期』では未登場であるため。ガルル小隊の概要を冬樹たちに説明する役目を担当)
  • パワード夏美の活躍、ギロロ対ガルル、タママ対タルルシーンの追加。(映画の見どころの追加になる)、(特にパワード夏美は102話ラストに繋げられる形でタルルやゾルルとの戦闘シーンも入れる)
  • ドロロ対ゾルルの戦闘シーンの挿入(『2期』では対決しないまま終わったため、ここでやるというもの)
  • 556やラビー、幽霊ちゃんやアリサなど『101話〜103話』では登場・活躍しなかったキャラの活躍シーンの追加(現行キャスト最後の作品であるため)
  • パロディ要素の追加(当時最近のガンダム作品であった『GQuuuuuuX』や『水星の魔女』、サンライズ以外では『シン・エヴァンゲリオン』といったパロディ要素を「本筋に邪魔しない短いシーン」という形で追加する)

 

 如何であろうか。現ケロロキャスト最後の作品に相応しい映画になったとは思わないだろうか。

 これならアニメケロロファンから見ても納得のいく映画に仕上がったと思う。

 こうしてほしかった。むしろこうするべきだった。

 今からでも現行キャスト最後の作品を作ってほしい。今でもそう願っているよ。

 

 

 

 

 これにてアニメ『ケロロ軍曹』2期の感想になります。

 原作と乖離しつつある中でアニメとしての『ケロロ』の面白さを確立していった作品だった。

 特に終盤のガルル小隊戦は名シーンの連続だった。

 引き続き3期も見ていくぞ〜!

 

 

1期の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/07/28/120543

 

映画1作目の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/05/18/121152

機動警察パトレイバーEZY【総括】

 押井守抜きのヘッドギア製作陣が送るパトレイバーシリーズの最新作『パトレイバーEZY』観ました。

  パトレイバーの面白さとはバラエティに富んだオムニバス性の高さであると再確認できる作りになっていた。

  観てる最中どっちかというと初期OVAやテレビシリーズを見てるみたいな感覚だったよ。

 

 それでは一作ごとに振り返っていこう。

 

 

file1

 『EZY』開幕となる今作。

 キャラと舞台設定紹介の1話、十和の日誌の妄想から綴られる2話、特撮と映画のパロディ全開の3話とそれぞれインパクトがあった。

 

 

1話

 開幕となる1話。

 十和の初陣という訳でもないし今の特車2課の現状を描いており、1話というよりは2話みたいな構成だった。

 「今回の特車2課はこんな奴ら」と製作陣が紹介しているような内容だったよ。

 

 十和はリボルバーカノン撃ちたがるし太田っぽいという意見があるが、一応指揮者の天鳥に許可取ろうとしてるしまだ理性的。

 太田なら許可なんて取らずノータイムで引き金引いてるぞ。

 

 今回のレイバー犯罪はレイバー乗っ取り一般人と違法レイバー取扱業者。過去作のレイバー犯罪と比べると犯罪規模は下がっているので、レイバー犯罪の過渡期が過ぎたのが分かる。

 

 もう60代になったシバシゲオを見てあれから時間が経ったんだなあ...と感慨深くなる。

 十和たち今の特車2課の面々が、今はほぼ全員10代だって知ってちょっとジェネレーションギャップみたいなの起こしてるくらいだし。

 

 

2話

 特車2課の内面(というか特車2課に入った動機?)を掘り下げた回。

 各々暇を持て余して日誌に妄想の出撃内容を盛り出すのが面白い。

 カッコよくイングラムに乗って暴れたい十和、理屈を詰めたい平田、インパクトのある展開を盛り込みたい間、殉職願望のある柳生、ドラマチックな展開にしたい柚木という各々妄想を書き連ねるのにも個性が出ているのが面白かった。

 天鳥だけそういう側面が描かれなかったので、今後の話に期待かな。

 

 柚木の考えた「イングラムが自我を持ってパイロットを脱出させ自分だけ殉職する」展開もよかった。

 イングラムはそういうロボットではないだけに妄想で描かれるとシーンとして際立つ。

 

 ラストで佐伯隊長が妄想だらけの日誌を見て絶句するのが面白い。

 連続で1カメと2カメを繰り返すギャグ演出が尚更笑いを引き出される。

 「•••ということがなくてよかったです。」とハンコ押してオチを付けるのは笑った。

 佐伯隊長はやっぱり後藤隊長というより南雲隊長のポジションだよね。

 正直『file1』で笑ったシーンまである。観客も1番クスクスしてたのを覚えてる。

 

 

3話

 特撮と映画パロディ全開の回。

 レイバーがあれば巨大プロップを使った撮影も可能になるんだなと漫画版を思い出したよ。

 CGで表現されるから尚のことクリーチャー感が出されていた。

 

 監督のアドリブをきっかけに撮影がメチャクチャになっていく様子はもはやブラックジョークと言えよう。

 混乱に乗じて推しのイケメン俳優をイングラムのコクピットに捕まえてルパンダイブする十和、今作1番ぶっ飛んでたシーンかもしれない。

 

 今回はなんといっても太田と進士の登場である。

 2人とも歳は取ったが、中身は変わらないままだったのがよかった。

 太田は相変わらずレイバー乗ってムチャクチャしてるし進士はそんな太田に全力でツッコんで行く、これが見たかったんだよなと思わせてくれた一幕だった。

 

 今回のゲストの映画監督の元ネタは、自分は押井守のことに詳しくないので「原作無視してやり放題する」のが押井守のことなんだとファンの感想を見て知ったよ。

 ラストの映画のパロディも押井守が過去に撮った映画『ケルベロス-地獄の番犬』のことだと上映後に知った身である。

 この辺は元ネタ知ってると更に笑えるんだろうなあ。

 

 

 

file2

 さすがにfile1よりは大人しい作風...というより前回が外れ値だったかな。

 派手さは無いが堅実にキャラ描写を積み重ねる構成で好みの作りだった。
 作り手も手慣れてきたと思っていいかな。
 横手美智子脚本も含まれており、視聴感は実家みたいな安心感がある。
 出渕さんの匂わせ通りラストの後藤さん登場のサプライズには驚かされたよ。

 

 

4話

 国民の血税でもあるリボルバーカノンの弾丸を紛失する回。
 隠し通そうとする天鳥達とサプライズパーティーだと思ってる平田・久我でアンジャッシュ的なコントになっていたのが面白い。

 セリフ回しが見慣れた味だと思っていたらなんと横手美智子脚本!鮮やかな構成でお見事でした。

  上海亭が30年経っても存続しており、もはや老舗と言われるレベルである。(実際は特車2課創設前から創業していたのだろうか)
 安井課長が回収した古そうな弾丸は野明達の頃のものだろうか。実は過去にも紛失していたオチだったのが笑いを誘う。
 横手脚本も相まって今作では1番パトっぽかったよ。

 

 

5話

 白蛇の神の使い(というか神そのもの?)と天鳥の不思議な回。

 社の取り壊しの反対運動に未練を残したまま死んでしまった石神さんを無事に成仏させるために手を尽くす孫娘の真名ちゃん(白蛇の憑依?)がハイライト。

 レイバー事故そのものを無かったことにする(天鳥と久我は記憶そのままだが)白蛇の超越的な力が興味深い。
 新OVA14話を思い出すエピソードだと思っていたらどちらも出渕脚本だったので少なくとも手癖は入ってるよね。もしかしたらセルフオマージュなのかもしれない。
 『パトレイバー』はリアル系に見えてこういう科学的に説明できない話がたまにあるので割とファンタジー系の作品だよなと再確認。

 

 

6話

 土砂災害からの帰還・救助のサバイバルな回。

 緊急事態に距離が縮ま...らない十和と天鳥の関係性よ。

 イングラムと指揮車が使えなくても、巨大猪に襲われても、要救助者の捜索に赴こうとする十和の警察官精神は野明というより太田っぽい要素だよね。
 要救助者が定員オーバーのレイバーをラブホ代わりにする官僚の娘という曰く付きの人物なのが妙に生々しさがあった。

 足を怪我した十和を背負って天鳥が前進する展開は、男女でフォワードとバックアップが入れ替わってる『REBOOT』を彷彿とさせる。公開前に事前に解禁したのはオマージュを見つけてほしかったからだったりするのだろうか。
 穏やかに見えた安井課長がステイサムっぽく総務省のお偉いさんを恫喝する展開を観て、このために山路さん起用だったかと納得したよ。

 

 

 

 以上が『パトレイバーEZY』の感想になります。

 OVAやテレビアニメ版を想起させるような作りをしており、毎回面白かったです。

 次回作『file3』も楽しみだ。

 

 

最初の作品『アーリーデイズ』の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/05/12/120338

 

前作『TNGパトレイバー』の感想はこちら

https://kuroganetukasa.hatenablog.com/entry/2026/08/09/143353