金曜ロードショーで4話一気に放送という異例の放送スタイルで始まった本作。
魔王を倒した勇者一行の1人、フリーレンが仲間のヒンメルの死をきっかけに人の心の軌跡を学んでいく物語。
キャラの喋り口調は淡々としているけれどウィットに富んだ会話をしているのがクセになる。
動的な心情の変化のシーンは少ないかもしれないが人の心にフォーカスした作品なだけあって静かにそれでいてハッキリとエモーショナルなシーンが記憶に残る。
作画の良さも印象的で何気ない日常のシーンでも、ここぞという時のバトルシーンも、とにかく安定して作画がよかった。それでいてヌルヌル動くのだから今期のアニメの中ではかなり上位に入るのではないだろうか。
背景も美術画のように綺麗でファンタジーに相応しい絵作りがされていた。
初回2時間スペシャルで放送することでエルフであるフリーレンと同じように時間経過の速さを視聴者に体験させる構成は上手いなあと思った。
一期でやはり擦りたい人気があったのはやはり断頭台のアウラだろうか。
死に方が印象的(オブラート)なだけで人気投票で2位を取るくらいの爪痕を残したのは簡単に真似できないよなと。
ビジュアルとCV竹達彩奈の影響も大きいだろうがこういう「10回の出番よりも1回のインパクト」の大きさを知れるいい機会だった。
もし生きていたらというIFを元にしたファンアートはどれも面白くて好き。
アニオリでいいからまた出ないかなあ。
改めて見返すと日常シーンもバトルシーンも名シーン名言ばかりなのはすごい。
原作のクオリティの高さと再構成したアニメスタッフの頑張りに拍手を送りたい。
いずれ来るであろう第二期が今から楽しみだ。
『葬送のフリーレン』これからも応援してます。