仮面ライダーカブト 総括

 仮面ライダーカブト完走しました。

 とても面白かった。

 キャラの濃い登場人物、レベルの高いビジュアルのキャスト陣、ライダーやワームデザインのスタイリッシュさは全ライダー通しても一二を争う作品。

 人間に擬態するワームを通して人間とワームの境界線や個の存在の提起といった考えさせられる作品でもあった。

 愛着の持てるキャラ造りというのは当たり前のことだけど重要な要素だというのが改めて勉強させられた作品でもあった。個性豊かなキャラがコミカルに動いて笑いが絶えなかった。

 前から言われてる通り作劇の粗や抜け漏れは割と目立つ作品だったと思う。(37,38話の米村の設定忘れ(?)、矢車がやさぐれた経緯や最終3部作の詰めの甘さなど)

 それでもライダーたちの結末やワームと人間の境界線など唸る要素が見受けられたのも事実だと思う。(4話の加賀美の弟や39,40話の大介と麗奈の顛末、45,46話の剣の結末など)

 ライダーやワームのデザインのスタイリッシュさは否応なしに素晴らしい出来だと思う。

 料理番組としても毎回美味しそうで飯テロされっぱなしだった。

 最終回で天道が加賀美を友と認めるくだりは良かった。序盤で友人を持つのを嫌っていた天道が、加賀美と交流するうちに心を開いていったのは積み上げを感じる出来だった。

 なんだかんだありつつこの作品を完走して良かったなと、そんな作品だと思う。

(ご精読ありがとうございました。)