仮面ライダージオウ 総括 〜2018→:平成ライダーの終わり〜

 仮面ライダー視聴マラソン最後の一作。

 初代ライダーから約10年、『クウガ』から約5年、ついにこの時が来た。

 『仮面ライダージオウ』完走しました。

 リアルタイムでは見ていたけど全作見てから見るとまた違った見え方になるもんだなと。

 登場するレジェンドライダー達のセリフの意味が一つ一つ分かる。

 これは全作見ないと出来なかったことだけに感慨深さを覚えた。

 

 レジェンドライダーの客演やストーリーも、呼べるキャストやスケジュールが限られてる中では頑張っていた方だと思う。

 特に『平ジェネFOREVER』の佐藤健には度肝を抜かれた。

 

 テレビ本編で1番良かったのはやはり32話を推したい。

 賀集利樹氏演じる津上翔一が変身するアギトがジオウと共闘。挿入歌『BELIEVE  YOURSELF』をBGMにダブルライダーキックでトドメ。

 当時の主演が変身、現行ライダーと共闘してライダーキックで締めくくるというシリーズ20周年作として望んでいたものをそのままお出しされたのを見て感動したのを今も覚えている。

 

 その回のメインであるツクヨミが記憶喪失であることに苦悩する状況でかつておなじ境遇であった翔一が助言するという展開もいい。

 

 アナザーアギトの扱いも木野アギトと違い意思なき力はただの暴力と言わんばかりにゾンビ化している個体だらけ。

 翔一、涼、木野さんのアギトとしての相対的な評価も上がっていたと思う。

 姿が木野アギトそっくりなのは当時の木野アギト自体他のアギトと設定上は姿は同じという設定に遵守しているのが分かる。

(決して氷川さんの目が悪い訳ではない)

 

 一つ残念なのはこれ以降32話を超える回がなかったのは心残りではある。

 まあ残りのライダーはどれも主演が呼びにくい作品ばかりなので仕方なくはあるんだが...。

 そういう意味でも32話は理想の回だった。

 

 32話はジオウが終わってもたまに見返すくらいには大好きな回なので改めて32話が好きなんだなと実感できた。

 

 

 ジオウ全体を通して見れば、1話1話見ててもアナザーライダーの攻略ギミックも見ていて楽しかった。

 アナザーファイズを倒してからでないと完全に倒せないアナザーフォーゼ、契約者を生きている状態に戻さないと死人を出してしまうアナザーゴースト、そして極め付けが過去に戻っても既にライダーが存在しないのでライドウォッチのルールで絶対倒せなかったアナザーリュウガなどが印象的。

 

 平成2期後半では珍しく怪人も2話に一回新規で出てくるので新鮮味がずっと続く。

 「今週はどんな怪人だろうか」がずっと続くのは周年記念作とは言え素直に偉い努力だったと思う。

 やはりコンスタントに怪人を倒してこそライダーだよなと再確認できた。

 

 

 派生フォームの扱いもよかった。

 ジオウとゲイツの2人で兼用出来るのもあって平成2期後半ライダー作品の派生フォームとしては出番も多かったからだ。

 初期から出ているので頻繁に出番のあったビルドアーマーとエグゼイドアーマー、宇宙繋がりということもあってかカブト編でキーアイテム扱いにされたフォーゼアーマー、高岩さんと当時の音源によってダブルの概念の再現がされたダブルアーマーなどが印象的。

 その後もジオウやゲイツに強化フォームが増えていく中で出番に恵まれていたなと。

 

 

 ラスボスであるアナザーディケイドがそんなに強いまま出張り続けなかったのもよかった。

 初登場から最終回までリアルタイムで約1ヶ月半。長さ的にはゴルドドライブと同じくらいだろうか。

  ただディケイドの半分の力のくせに無茶苦茶強いのと(オリジナルよりも強いし)ゲストも含めてスウォルツに5人退場させられたのはいささかやりすぎた気もするが。

 まあそこまで長い訳ではないのがせめてもの救いかなとは思う。

 

 

 

 

 『仮面ライダージオウ』の完走を持って平成ライダーの完走も終わりました。

 毎回の面白さとレジェンド客演を通した1年間の話題性、アナザーライダー攻略のギミックなど平成ライダーシリーズ20周年作に相応しい面白く楽しい作品でした。

 毎回ちゃんと面白かったのは見返し終わって改めて高評価なポイントです。

 

 今後は残りのVシネや小説はもちろんのことアウトサイダーズなんかも含め見ていきたいなと思います。

 それではまた。