うる星やつら(新)総括

 高橋留美子先生原作のラブコメギャグ漫画、令和に入ってのリメイク作を完走しました。

 さすが伝説クラスの作品。

 事前知識なく見始めたけど1話から引き込まれた。

 1話のあらすじは「地球侵略を目論む宇宙人が地球を賭けて地球人代表のあたると宇宙人代表のラムで鬼ごっこする。

 地球が助かるよう奮闘してもらうためガールフレンドのしのぶが「勝てたら結婚してあげる」と言ってあたるが本気を出し勝利する。

 が、鬼ごっこ中に結婚結婚言いまくったせいでラムが自分が口説かれてると勘違いし、あたるに惚れてしまい話が拗れていく」というあらすじからしてもう面白い。

 

 それ以降も個性豊かなキャラクター達が登場していき、面堂を代表に男キャラならあたるとライバル関係になったり、弁天やおユキのように女キャラならあたるが口説いてラムが折檻するという展開がお約束になっていく。

 レギュラーキャラが出揃ったところで無限にルーティン組んでエピソードが作れるくらい一人一人の個性が強いのが特徴だ。

 

 最終章を通して、あたるは見境なく可愛い女の子に口説くがラムだけには本心を打ち明けないので「特別な存在」なのだと描写されている。

 その言動によって最終章ではあたるから本心を引き出したいラムによって再び地球存亡の危機になるのは1話と対比になってるのが分かる。

 好きと言葉に出すことは決してないあたるが記憶喪失になる間際で忘れるもんかと言ったり取れたラムの角を大事にしてたりと好きと言わないなりの愛情表現が良かった。

  好きだと言わせるラム、好きだと言わないあたるで対比になっていたのが最終回でハッキリするのも良かった。

  ラストのセリフはラムとあたる、それぞれのスタイルでプロポーズのような形になってるのが分かる。

 

 今回の新アニメは4クール分に厳選した結果というのだから原作、旧アニメ通してまだまだストックがあるのが恐ろしい。

 新アニメは一旦、一区切り付くがその気になればまた新作作れそうな余力が全然あるのが頼もしい限りだ。

 

 

  『うる星やつら』、伝説的なラブコメ作品の再アニメ化ということで視聴を始めたが面白かった。

  こりゃ人気が高いのも頷けるわけだ。

 時にコミカルに時にシリアスに、ラブコメギャグ漫画の王道らしい作品だった。

  一生かけた痴話喧嘩はこれからも続いていくのは『うる星やつら』らしい締め方だったなあと。

 いつか旧アニメも見ていきたいです。

 新作アニメいつまでも待ってます。

 『うる星やつら』面白かったです。