『おジャ魔女どれみ』の次回作。
前作よりも進化したストーリーと演出。新たに登場した赤ちゃんのハナちゃんのお世話を通じて、どれみ達のママとしての成長劇が一年通した見どころだった。
神回と呼べるようなエピソードがいくつもあるの
は単純に凄い。
評価の高いおジャ魔女どれみシリーズの凄さを再確認できた一年だった。
後半からは男爵の地位を狙うオヤジーデたちとのハナちゃんの争奪戦も繰り広げられた。
呪文詠唱を省略して強力魔法を使用できるロイヤルパトレーヌは後のプリキュアのスーパープリキュアの元祖とも言えるだろう。(この辺はセーラームーンの方が先か?)
新要素はそれくらいで前作の続きが意識されたエピソードが多かった。
『#』は名エピソード揃いだったがその中でも優れていたのはやはり40話と最終回だろうか。
40話は劇場版の後日談となるお話で、ぽっぷがピアノをやりたいと言ったのをきっかけにどれみは再びピアノに向き合うようになり、どれみママは過去の自分と向き合い、パパは「可愛い娘のためだ。頭くらい下げてやる」や「1番な宝物は家族です」など名言連発のイケメンキャラになったりと、ピアノに関して春風家の時間が再び動き出したようで素晴らしいエピソードだった。
誰も自分の好きを諦めることなくハッピーエンドを迎えた結末も素晴らしかった。
作画監督もキャラクターデザインの馬越先生が担当されていて気合いの入りようも凄くシリーズトップクラスの出来栄えだったと思う。
私が『どれみ』シリーズの名エピソードをランキングにするなら間違いなくトップ争いをするような回である。
そして最終回は演出がバチバチに決まってる凄い回。
一人一人ハナちゃんへの思いをモノローグで語りながら魔法石が砕け倒れていくのは涙腺を刺激される。
幸せな家族の幻覚を見せられてもハナちゃんのために自分の人生を賭けられるどれみ達のハートの強さと覚悟。
1年掛けてハナちゃんのママとして成長してきたどれみ達の集大成とも言える。
安直かもしれないが「母は強し」を体現するような回だった。
ハナちゃんはやはり特別な魔法の赤ちゃん故に先々代の女王は自分の呪いを解かれるのを恐れて病気にしたと考えるのが筋だろうか。
どれみシリーズ初見なのでこの辺は『もっ〜と!』と『どっか〜ん』見てから分かることかもしれない。
続編が決まってるとはいえどれみ達は魔法の石を失いマジョリカは元に戻れずハナちゃんとは永遠に離別するというバッドエンドとも取れるラストは攻めてる展開だった。
他にも『#』は名エピソードが多く、ここには書ききれないくらいだ。
評判通り『おジャ魔女どれみ#』は名作だった。
おジャ魔女どれみシリーズ、まだ2年間以上残ってるのでこれからもよろしく頼むぜ。
引き続き『もっ〜と!』を見ていくぞ。