ガメラリバース 総括

 『ガメラリバース』完走しました。

 自分の中でガメラは正直今まであまり関わりなかったコンテンツ。

 なので「この要素があの作品のオマージュ」みたいな楽しみ方は出来なかったのでとてもフラットな気持ちで見れた。

 なので初心者目線で今作を語っていきたい。

 話は男子小学生たちによる冒険SFジュブナイルストーリーといったところだろうか。

 ふとしたことから怪獣災害に巻き込まれた主人公「ボコ」、お節介で心配性な「ジョー」、オカルトに博識な「ジュンイチ」、ガキ大将的なアメリカ人の少年「ブロディ」4人の物語だった。

 一夏の大冒険で片付けるには壮大な話だったように思える。怪獣騒ぎから始まって気づけば宇宙人の陰謀めいた計画まで起きたのだからスケールがデカくなっていったのを感じる。

 

 終盤まさかジョーが退場するのは唖然とした。

 こういう時子供は犠牲にならないのがお約束みたいなのがあったのでそれを破ってくるのはいい意味で裏切られた。

 最終回ラストの台詞からしてジョーは結局生きているのだろうか。続編を示唆するシーンだと思いたい。 

 

 ガメラが子供を守る理屈はよく分からなかったが、ウルトラマンが理由もなく地球を守るようになったのと似た感じだろうか。

 意外とダメージ描写があるというかギロン戦で片目を手裏剣で刺されたり、右腕をギロチンされたりと割とグロめなのはガメラの味なのかなと。(ここは特撮版見てないのでなんとも言えない)

 登場怪獣も個性的でよかった。

 切断属性を持った超音波メスを放つ空飛ぶギャオス。

 尻尾でチクチク刺す四足歩行のジャイガー。

 エイのような体を持った水棲のジグラ。

 前述の通りナイフのような頭で切り裂き、手裏剣を放つギロン。

イカのような体でレーザーに飛行となんでもありなバイラス。

 毎回個性豊かな怪獣がガメラとバトルを繰り広げるのは、新規怪獣をバンバン出してくれるウルトラシリーズみたいでとてもワクワクした。

 「ガメラの敵キャラといえばギャオス」というフォーマットがあるからか今回もラスボスは、異常進化した「Sギャオス」と呼ばれるギャオスだった。

 

 怪獣のグラフィックは非常によかったが、一方で人間キャラのCGモデルは、怪獣に予算使ったからかやたらカクついて見えた。

 慣れればどうってことは無くなるが1話は特にそればっかり気にしてたなと。

 特に数シーンとはいえ冬の時期のシーンで半袖なのはどうにかならなかったのかと思う。

 まあ欠点らしい欠点はそれくらいだと思う。そこに目を瞑れば怪獣バトルが堪能できるのは怪獣作品として申し分ないと思う。

 

 前述の通り続編があるかもしれないのでそこは期待したい。

 

 

 『ガメラ』、いつか歴代作品見ていきたいなと思う。